相反する代謝メカニズムを理解する

身体は摂取カロリーに応じて消費カロリーを調整する仕組みを持っています。

  • 摂取カロリーが多い場合
    • 基礎代謝が上がり、より多くのカロリーを消費するようになる
    • 自発的な身体活動(NEAT)が増加し、より多くのカロリーを消費する
    • 体温上昇などにより熱産生が増加し、カロリー消費が高まる
  • 摂取カロリーが少ない場合
    • 基礎代謝が下がり、カロリー消費を抑える
    • 自発的な身体活動(NEAT)が減少し、カロリー消費が抑えられる
    • 体温低下などにより熱産生が減少し、カロリー消費が抑えられる

つまり、身体は摂取カロリーの変化に応じて、消費カロリーを自動的に調整することで、体重の大きな変動を防ごうとしているのです。

この仕組みを理解し、適切な摂取カロリーと運動量のバランスを見つける事が重要ですが

あくまでも減量の基本は、摂取カロリーを消費カロリーを下回るようにコントロールすること。これにより体内の余剰エネルギーが消費され、体重は減少していきます

  1. 摂取カロリーの制限
  • 食事量を減らしたり、高カロリー食品を控えることで、摂取カロリーを減らす。
  1. 消費カロリーの増加
  • 有酸素運動などで消費カロリーを高める。
  • 筋トレにより基礎代謝を上げる。
  1. 体内の余剰エネルギーの消費
  • 摂取カロリーが消費カロリーを下回ると、体内の脂肪などの余剰エネルギーが消費される。
  • これにより体重が減少していく。
  1. 代謝の変化
  • 長期的な減量では、代謝が低下する傾向がある。
  • そのため、適度な運動と適切な摂取カロリーのバランスが重要。

このように、減量には摂取カロリーの制限と消費カロリーの増加が不可欠ですが、身体は摂取カロリーに応じて消費カロリーを調整する仕組みも持っているので、この相反する仕組みを利用し適正カロリーを設定しながら運動と休息をバランス良く行う事、双方の利点を最大限生かすカロリー摂取が重要なのです